冬の間に、しっかりレチノイン酸(トレチノイン)

2024年2月26日

レチノイン酸(トレチノイン)は、表皮細胞のターンオーバーの促進というのが主な作用です。

普通の状態で皮膚は生まれ変わるのに2ヶ月かかるところを、トレチノインを使用することで、そのサイクルが短くなります

そうすると、「しみ」の原因であるメラニンがある場合、レチノイン酸(トレチノイン)を使用することで、メラニンがはやく排出されます。

これが、レチノイン酸(トレチノイン)のしみとり効果の作用です。

レチノイン酸(トレチノインが効果的なシミは

わんわん比較的早くとれるもの:老化のシミ・傷や炎症の後のシミ

パンダ治療にやや時間がかかるもの:肝斑

ブタ有効でないもの:ほくろなど

このように、「シミ」といっても数多くの種類があり、すべてにレチノイン酸(トレチノイン)が有効というわけではありません。

なので、レチノイン酸(トレチノイン)療法を希望される方は、まずはレチノイン酸(トレチノイン)が有効かどうかを診察で判断しさせていただきます。

このようなニキビ跡の色素沈着には、シミ取りのYAGレーザーだけだとかなり取れが悪く、レチノイン酸(トレチノイン)が必須です。

レチノイン酸(トレチノイン)の外用をしなければここまできれいにはなりません。

また、レチノイン酸(トレチノイン)は、選択する濃度も大切です。

最初は、低濃度(0.1%など)で使用することが多いです。

なぜなら、レチノイン酸(トレチノイン)の副作用として、レチノイド皮膚炎という症状が高頻度にみられるからです。

レチノイン酸(トレチノイン)は、角質を剥がす効果や表皮細胞の分裂を促進し皮膚の再生を促す効果があります。

使用当初は赤くなったり、皮膚が垢のようにボロボロと剥がれることもあります

人により反応が強く出てしまう場合、全くでない場合があるので、最初は、副反応の出方を見ます。

問題ないようでしたら、濃度をどんどん上げていきます。

最終的には、濃度を0.4%まで上げることもあります。

副反応が強すぎる場合は、毎日塗るのではなく、使用当初は数日に1回程度にし、問題がなければ塗る頻度を増やしていきます。

なので、使用開始後1-2週後に診察を受けることをおすすめしています

皮膚炎になった場合は、自己判断せずに必ず相談してくださいね。

それでも。皮膚炎が心配という方は少しだけ効果が弱まりますが、レチノイン酸(トレチノイン)を、カプセルに封じ込めてるナノエッグタイプのレチノイン酸(トレチノイン)もあります。

これだと、ゆっくりゆっくり少しづつ経皮吸収されるため、皮膚炎症状が出にくいのです。

また、紫外線の照射量が多くなると、皮膚炎症状が強くなりやすいので、紫外線の強い場所に行くときは1週間前くらいからつけるのを控えることをお勧めしています。

ということで、紫外線量の少ない今の時期が、レチノイン酸(トレチノイン)療法をするにはベストです。

ほかにも、実はガンコな白ニキビもかなり良くなります

このような方だと、白にきびの部分はかなり、レチノイン酸(トレチノイン)でよくなりますが、このような赤い嚢腫タイプのニキビが出ている場合は、レチノイン酸(トレチノイン)の内服バージョンがお勧めですね。ねこへびねこへび

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