額のボトックスは、額のシワ改善にとても効果的な治療です。
しかし、たるみが進んできた方では「まぶたが重く感じる」というケースが出てくることがあります。
加齢により額の皮膚がたるんでくると、目を開ける際に、まぶただけでなく額の筋肉も使って開けるようになります。
その結果、額にシワが寄り、それを繰り返すことでシワが固定化していきます。
このシワを改善するためにボトックスを使用すると、額の筋肉の動きが抑えられ、シワは目立ちにくくなります。
しかし、たるみがある状態で同じようにボトックスを打つと、今まで額の筋肉で補っていた「目を開ける力」が弱くなり、まぶたが重く感じることがあります。
当院ではこのようなケースは、
・ボトックスの量を調整する
・額の上部のみに注射する
など、まぶたが重くならないように工夫しています。
それでもたるみが進んだ場合、ボトックス自体が適応しづらくなることもあります。
そのような場合に有効なのが、ウルセラです。
ウルセラは、超音波によって皮膚の深部に熱を加え、コラーゲンを収縮・再構築させる治療です。
照射直後はコラーゲン収縮と軽度の浮腫によって肌にハリが出て、その後、線維芽細胞が活性化されることでコラーゲンが新しく作られていきます。
そのため、フィラーのようにボリュームを足すのではなく、自然に肌のハリを出しながらシワを目立ちにくくすることができます。
ウルセラは、まぶたを重くせずに、 額のシワだけを改善できるというメリットがあります。
そのため、ボトックスが難しくなってきた方にとって、有効な選択肢になります。

さらに実は、ボトックス後に「まぶたが重くなってしまった」という方に対しても、ウルセラを応用することがあります。

ウルセラは照射部位で約70℃以上の点状の熱が発生しますが、ボツリヌストキシンはタンパク質のため、一定以上の熱で変性しやすい性質があります。
また、照射による炎症や血流増加によって神経終末の回復が促され、結果的にボトックスの作用が弱まることがあります。
このような理由から、ウルセラを照射することで「ボトックスによる重たさを軽減しつつ、シワも改善する」というアプローチが可能になります。
なお、同じHIFUでもすべてが同様の効果を持つわけではなく、このような作用が期待できるのは、点状で高温のエネルギーを加えられるウルセラの特性によるものです。
額のみの場合、100ショット程度でもハリ感は実感いただけますが、シワの状態によっては2〜3回の施術が必要になることもあります。
額のシワはボトックスで改善が可能ですが、たるみが進むとまぶたが重くなるリスクがあります。
そのような場合でも、ウルセラによってシワとたるみの両方にアプローチすることが可能です。
自然な仕上がりで、長期的に肌の状態を整えていきたい方には、ウルセラという選択肢もご検討いただければと思います。

