ペプチドとは、タンパク質が消化酵素で分解されて、アミノ酸が複数結合した状態のことです。
ペプチド医薬品とは、アミノ酸が複数つながっている「ペプチド」を主体とした医薬品のこと。
ペプチドは、タンパク質に比べて分子量が小さく、吸収がスムーズに進むという利点があります。
ペプチドはもともと、生体内でホルモンとして作用するものが多数知られており、 免疫力を上げたり、血糖値を下げたりする機能性を持つペプチドもあります。
機能を持つペプチド本体やミミック(模倣物)がペプチド医薬として実用化されているんです。
ペプチドは胃酸や酵素などにより分解されやすいため注射剤になることが多いけれど、経口GLP1製剤(ダイエットに使っている、サクセンダの内服バージョンです)の内服なども作られています。
特殊な吸収補助剤を添加することで胃粘膜での吸収を促進させており、経口投与を可能にしているそうです。
また私も時々使うことがある、便秘治療薬のリンゼスも、合成ペプチドで、14個のアミノ酸から成り、経口投与できます。
ペプチド医薬品は、標的となるタンパク質に特異的に作用して副作用が起こりづらいという長所があるのです。
でも、大きな問題は、開発費が高く、ペプチドを作るにも時間もかかるのです。
今回お勉強させていただいたのは、
独自のAI技術で、生理活性ペプチドを探し、開発することに成功したとのこと。
これが本当だと、美容の世界でも、老化の予防や、薄毛の治療、ダイエット、などあらゆるものに対しての医薬品開発が一気に進みそうです。
私は近年は、いろいろ美容に関係があるのかというような研究などお勉強に行っています。
一見関係なさそうでも、人間の体なので、ほかの治療薬や、ほかのために開発されたものが美容に導入して使えることが多いからです。
また、あまり、美容の医師もそちらには目を向けてないので、増え続けている美容の医師たちと違うことができるのも魅力です。
実は、六本木スキンクリニックで開発したリプログラミングブースターも、癌細胞を正常細胞に戻す技術から生まれたものです。
癌と、老化は、細胞で見ると同じベクトルなので応用できるからです。
新しい研究が次々出てくるので、常にいろいろと勉強するのはとても楽しいです。
どうしても美容のことだけやってると、新しいものに出合うことが少なくなってしまうので。
お勉強に行くと医師だけでなく、多くの事業をしてる方もいます。
いえ、そちらのほうが多いくらいです。
新しい研究を自社で扱いたいとか、投資したいとかいろいろな目的でお勉強に来るので。
(ただ、難点はぼ海外の技術研究が多いので、すべて英語。難しい言葉だと理解が‥‥。)
でも、AIと、ペプチド薬品の癒合。素晴らしい。
当分は私は、こちらの会社さんの動きを見ていきたいです。