アレルギー体質の方で、目元をこする癖があったり目薬をさすことが多かったりすると、少しづつ炎症によるメラニン色素が作られてしまうため茶色くなってきます。
こすってできる色素沈着は、レーザー治療が難しいのですが、塗り薬で薄くできることも多いのです。
100%ではないのかというと、実はこの塗り薬、レチノイン酸(トレチノイン)は、A反応という副反応が出ます。
その副反応が強いと、塗り続けるのを断念せざるを得ないということで、治療ができなくなってしまう方がいるからです。
使えるようでしたら薄くなっていきます。
レチノイン酸(トレチノイン)のA反応とは、使用した時に起こる赤みや皮むけなどのことです。
ターンオーバーの促進によって現れる一時的な副作用で、肌に合わないから起こるのではなく、ビタミンAを肌に慣らすための準備反応です。
でも、実際に起こると心配になってしまうのです。
ビタミンA誘導体のレチノイン酸(トレチノイン)は、ターンオーバーの促進や、ニキビ、肌荒れ、小じわ改善、肌のハリアップなど肌への効果が期待できる素晴らしい成分です。
ただ、ビタミンAが不足した肌に一気にビタミンAを補給すると、最初は吸収しきれずに刺激となってしまい、A反応がおこります。
レチノイン酸(トレチノイン)の使用時に起こった症状がA反応である場合は、肌がレチノールに慣れてくることで改善されます。
レチノイン酸(トレチノイン)を使い続けるとレチノイド受容体の許容量は徐々に大きくなるため、肌がビタミンAに慣れてA反応は治まっていきます。
最初は不安かもしれませんが、A反応が現れるのは肌のターンオーバーが整う準備段階と捉えて問題ありません。
ただ、人により塗るのがつらいということで断念してしまう方もいます。
逆にA反応が強くても頑張って塗って薄くしてる方もいます
この方も目をこする癖がありご来院されました。
レチノイン酸(トレチノイン)のA反応でかなり、赤みとかわむけが出ています。
A反応が強く出ていましたが、この方は、保湿を入念にして使用頻度を減らしたりしながら3か月続けて少し薄くなっています。
この後は副反応は、出にくくなるので続けていくとさらに薄くなっていきます、
A反応が治まる期間には個人差がありますが、一般的には数日~1週間。
たまに塗り方などにより長い方もいますが、美肌にはとてもいいですよ。