ウィルス性のイボは、手や足の裏にできることが多いのですが、まれにお顔に生じる方もいらっしゃいます。
本来はお子さまに多く見られますが、大人の方にも生じることがあります。
初期のうちは小さなブツブツで、肌荒れやニキビと勘違いされる方も少なくありません。
しかし、放置していると肌が荒れたときやニキビができたとき、また日焼けなどをきっかけに周囲へ広がってしまうことがあります。
さらに、接触によってご家族や周囲の方へ感染してしまう可能性もあります。
この方も、最初は白ニキビみたいなのができたと思い、放置してしまったそうです。
顔にできる大人のウィルス性のイボには、実は2種類あります。
「青年性扁平疣贅」と「尋常性疣贅」です。
こちらの患者さまのものは尋常性疣贅にあたります。
眉間やおでこの中央にある小さなプツプツもすべて尋常性疣贅です。
この尋常性疣贅は、ヒト乳頭腫ウイルスというウイルスの感染が原因です。
老化によるイボは、加齢に伴ってできる良性腫瘍なので、気にならなければ放置してもかまいません。
しかし、尋常性疣贅は治療しないとどんどん広がってしまいます。
皮膚科でよく行われる治療は、液体窒素による凍結療法です。
これは液体窒素という超低温(-196℃)の液体に浸した綿球をあて、イボを直接凍結させる治療です。
ただし、イボだけを的確に低温凍結させるこのは難しく、周囲まで低温やけどを起こしてしまうことがあります。
手や足であれば問題ありませんが、お顔では強い色素沈着が残ってしまうことが多いです。
また、手や足であっても1回で治ることは少なく、複数回の治療が必要になります。
さらに、液体窒素は非常に冷たいので治療中は強い痛みがあり、治療後もしばらくジンジンとした痛みが残ります。
そのため、痛みを避けたい方やお顔にできてしまった方には、六本木スキンクリニックでは2つの治療法をご用意しています。
ひとつは炭酸ガス(CO2)レーザーで、イボを蒸散させる方法。
もうひとつは、六本木スキンクリニックで開発した「イボクリア液」による施術です。(クリニックで行う治療です)
(非常に大きいイボの場合は、電気による熱でイボを破壊する治療が適している場合もありますので、ご相談ください。)
炭酸ガスレーザーとイボクリア液の施術は、いずれも最終的に跡は残りません。
ただし、炭酸ガスレーザーは痛みが強いため麻酔が必要なのと、イボの数だけ麻酔注射をする必要があり、痛みを伴います。
メリットは、見えている範囲のイボを一度に取れる点です。
一度で取りきれないのは、数が多い場合や取り残しがある場合、あるいは他の部位にうつって後日新たに出てきた場合。
また、ウイルスが皮膚の深い部分に潜んでいて後から表面に出てきた場合などです。
治療後は炎症が起こるため、赤みが1〜3か月ほど残ることがあります。
そのため、炎症を抑える薬を塗っていただきます。
イボが大量にある場合は一度に取らないと、炎症部位にさらにうつりやすくなるため、治療の間隔を空けすぎるとまた増えてしまうこともあります。
一方、イボクリア液の施術は痛みが少ないため麻酔の注射は不要です。
また、炎症も少ないので赤みがあまり出ず、お薬を塗る必要もほとんどありません。
ただし、浸透させながらイボを除去していくため、小さいものであれば1回で取れますが、大きい場合は複数回かかります。
また、目の周りは皮膚が薄いため、2回以上に分けて行うことが多いです。
炎症が少ないため、数回に分けて少しずつ取っても、うつるリスクはほとんどありません。
どちらの治療を選ぶかは、患者様の生活スタイルやご希望に合わせて決めていただけます。
ウィルス性のイボも、治療によりこのようにツルっとしたお肌に戻すことができます。
ダウンタイムをできるだけ少なく、きれいに取りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
(ただし、大きいイボの場合は回数がかかることがあるため、炭酸ガスレーザーでの治療をおすすめする場合もあります。)
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