ケロイド体質ではなくても、ケロイドができやすい部位によっては、ケロイドになってしまうことが多いです。
できやすい場所は、骨が出ているところ。
顔の場合、顎のラインや、鼻筋の部分。
体の場合、胸や膝、肩甲骨、恥骨の上などです。
傷が治るときに、下に骨があると刺激を受けやすくなります。
顔や前胸部は、1つの小さいニキビが大きなケロイドになっている方が多いです。
この方もそうですね。
2~3個のニキビがつながってこうなってしまったのです。
こういうポツポツしたニキビが大きなケロイドになってしまいます。
この方の場合、ケロイドほど炎症が強くない肥厚性瘢痕も、パラパラできています。
こうなると治療なしでは治りません。
治療には、リザベンの内服。
リザベンは、アレルギーを抑える薬として使われることも多いのですが、皮膚科ではケロイド、肥厚性瘢痕に対して使用され効果があります。
リザベンはケロイドの原因となっている炎症を抑えることで、ケロイドと肥厚性瘢痕を改善させるのです。
ケナコルトというステロイドをケロイドに直接注射する治療をします。
注射後、数日から数週間で効果が現れます。
2週間~1ヶ月に一度、ふくらみがなくなるまで何度か繰り返します。
特にケロイドの痒み、盛り上がりの治療に効果的です。
エクラープラスターテープをご自宅で貼ります。
ケロイドの原因となっている、慢性的な炎症を鎮めてくれます。
また、テープは摩擦などの刺激からケロイドを守ってくれる効果もありますのでより治療効果が高まります。テープは剥がれたら取り替えます。
ただ、ご自宅ではその形通りにはさみで切っていただくのが、少し面倒という方もいますが、慣れるとあらかじめその形にいっぱい切ったりしておけるのでそれほど大変ではありません。
そしてc、赤みや痒み、硬さがある、引き連れが強いなどの症状があるという方に六本木スキンクリニックブースターは著効します。
細胞の炎症を抑える効果が強いからです。
なので、レーザー照射後の炎症日焼けの炎症、火傷、脱毛後、アトピー性皮膚炎などにもよく効きます。
周りに、ちょっと赤みが出ていますが盛り上がりかなりなくなっています。
最初は痛痒い感じが強かったそうですが、痛みも痒みもなくなったとのことです。
ケロイド治療は、手術などもありますが、難治性のケロイドもブースターを加えることでかなり治りやすくなっています。
胸の部分は、他にも、乳がんの手術でその傷の部分をきれいに縫ってもらっても、ケロイドになってしまうということが少なくありません。
できやすい部位での場合は最初からリザベンを内服するだけでもかなり予防になります。
また、なぜか手術などでケロイドになっても、そのケロイドを治療してくれないという病院も少なくないようで、あきらめてるという方もいます。
ケロイドは治りにくい方でも治りますので、気にしてる方は是非診察をしてくださいね。