ヒアルロン酸を入れている方が、ある時、「こんなところにしこりがある」と硬いものに気付くという方が少なくないです。
ヒアルロン酸は注入して数年経過すると、周囲の組織と反応して「線維化」したり「コラーゲン様被膜」に包まれることがあります。
特に目元や口元など動きの多い部位では、長年経過したヒアルロン酸が想定外の残存や変性を起こしているケースも少なくありません。
こういう方はヒアルロン酸の分解が本当にお勧めです。
何年も経っているからもうヒアルロン酸ではないと思っている方も少なくないですが、ヒアルロン酸は理論的にはなくなりますが、やはりずっと残ってしまうものも少なくありません。
注入直後のヒアルロン酸はヒアルロニダーゼで分解しやすい状態です。
しかし「数年前に注入したヒアルロン酸様の残存物質」や「線維化・被膜化したしこり」これらは、純粋なヒアルロン酸ではなくなっています。
鼻の部分のようなしこりは放置しておくとこのようにどんどん硬くなることもあります。
この状態では、ヒアルロニダーゼの酵素が中に届きにくくなるのです。
しこり(硬結)がある場合は“ヒアルロン酸+線維組織”の混合物の可能性が出てきます。
この場合、ヒアルロニダーゼでヒアルロン酸成分だけは分解できても、線維性の被膜や瘢痕は物理的に残ってしまうことがあります。
なので、年月が経過すればするほど完全に分解しにくくなります。
しこりっぽいものや、明らかに昔よりもたっとしてるのを感じたら、分解するのがお勧めです。
よくわからないという方は是非、診察にいらしてくださいね。
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