肝斑は、主に両頬に左右対称に現れる、茶色っぽいしみです。
いつのまにか両頬にモヤモヤっと薄いシミみたいなのができて、なんだろうと思っていたらちょっとづつ濃くなり、お化粧でも隠れにくい~。
ということで、肝斑の方はクリニックにいらっしゃる方は多いです。
誰もがシミの憂鬱を速やかに解消したいと思ってクリニックに訪れます。
しかし、来院する患者さんのシミの症状レベルはさまざまです。
市販の美白用化粧品や、サプリなどで改善しようとしていたけれど、効果が出ずに化粧では隠せなくなってかなり濃くなってから来院する人もいれば、他人からはほとんどわからない程度のシミでも自分では気になり、来院する方まで。
また、シミが治るというのもどこまでが治ったとなるのか。
ほぼわからなくなったら治ったと思う人。
わずかに残っていてもまだ全然治ってないと思う人。
などいろいろです。
この方もいろいろと市販の美白剤を試して隠し切れなくなり来院されました。
モワっとした肝斑と、小さい丸い点状の老化のシミとそばかすが散在してます。
この方の場合は、化粧しなくても大丈夫なくらいまで持っていきたいとのことでした。
老化のシミとそばかすには、QスイッチYAGレーザーを照射
肝斑にはトーニングレーザーを照射しました。
YAGレーザーを照射したあとのシミの部分は、レーザー照射後しばらくメラニン色素が作られやすくなります。
メラニン色素は何が原因で作られるかというと刺激です。有名なのはもちろん紫外線。
この方も紫外線の影響と、肝斑と合わさってると実はやはりレーザー照射後に新しいメラニンが作られやすいという両方の原因でYAGレーザー照射後新しいメラニンが作られやすかった・・・ということで、レチノイン酸(トレチノイン)の外用も併用しました。
ただ、レチノイン酸(トレチノイン)の副作用の皮膚の赤みとひりつきが比較的強く出てしまったのです。
そのため、紫外線が強い時期は毎日しっかり外用ができませんでした。
しかし、秋になり紫外線が少なくなってきてからは、レチノイン酸(トレチノイン)の副作用も減り、しっかり塗れるようになったため、急速にシミが改善してきました。
シミは一年中治療は可能であっても、レーザー照射後はその人の肌質により、メラニン色素の戻りがあります
メラニン色素が新しく作られるのが多い場合は、まだ定着していない新しいメラニン色素はレチノイン酸(トレチノイン)で、排出できるので外用を併用します。
ただ、レチノイン酸(トレチノイン)の副作用も紫外線に当たると出やすいのです。
なので、色戻りをしやすい肌質の方は、紫外線量が少ないこの時期10月~3月ごろまでがベストですね。
トーニングレーザー10回と、YAGレーザーは、ひとつのシミに対して1~5回行いました。
肝斑と合わさっていても、レチノイン酸(トレチノイン)を使用するときれいに同時に治療できます。
ちなみに、YAGレーザーを照射後色の戻りが出やすい方は、日焼けをしてる方、日焼けしてもあまり赤くならずに黒くなる方です。
そういう方は、この時期がベストですよ。
肝斑の治療をもっと詳しく見たい方はこちらをご覧ください。
https://roppongi-skin.com/method/chloasma/
老化のシミの治療をもっと詳しく見たい方はこちらをご覧ください。