筋肉増強剤と、ステロイの塗り薬や飲み薬やお注射のステロイドは何が違うのでしょう

2023年3月25日

ステロイドを使っていた、有名な筋肉系のYOUTUBERの方が、突然46歳で亡くなりましたね。

私たちはよく、皮膚の塗り薬でもステロイドを処方します。

お注射や飲み薬もステロイドはあります。

そう、ステロイドにはいくつか種類があり、それぞれ作用が異なります。

私たち医師の使用してるものは、副腎皮質が出している、ステロイドホルモンの中にある免疫や炎症を抑える糖質コルチコイドと呼ばれる成分です。

これは、私たちの体で、皮膚でも、内臓でも炎症が起こると作られて炎症を抑えてくれます。

でも炎症がひどい場合は自分の中で作る文だけでは魔訶に切れないので、外から与えて補ってあげて炎症を早く引かせてるのです。

では、筋肉増強剤として使われてるステロイドは何かというと、アナボリックステロイドというものです。

この、アナボリックステロイドはタンパク質の合成を促す作用を持つ薬のことです。

スポーツ認定医として言わせていただくと、スポーツ界ではドーピング禁止物質になっています。あせるあせる

この両方を多くの方は混同していることも多いです。

医師が、きちんと、量や症状を見て出してるステロイドは安心です。

でも、逆にアナボリックステロイドは医師がかかわってない分、危険なことが多いです。

アナボリックステロイドは、男性ホルモン(テストステロン)の同位体です。

アミノ酸からタンパク質を合成するタンパク同化という作用があるので筋肉が増強します。

本来大きくなりすぎないようにできている人のカラダを、ものすごい勢いで筋タンパクの合成を進めて、無理やり筋肉を巨大化させるのです。

当然カラダへの負担は大きいです

男性ホルモンであるテストステロンは身体の中にも存在するステロイドです。

アナボリックステロイドは合成ステロイドの一種です。

アナボリックステロイドによって男性ホルモンが過剰に増えると、それにともなって、女性ホルモンも増えます

そうなると、女性化乳房になったり。

また女性は生理前、ホルモンバランスの乱れによりイライラしたり、不安症になったりします。

アナボリックステロイドの投与によりホルモンがバランスが崩れます。

そうすると、そのイライラしたり不安症になり、衝動的に怒鳴ったり鳴いたり自分で抑えられなくなることがあります。

全身倦怠感や脱力感もでます。

ひどくなると、精神を病み、最悪の場合は自殺してしまう方までいるのです。

筋トレブームが浸透しているので、アナボリックステロイドを販売しているWEBサイトが存在します。
個人で薬剤を危険案ものと知らずに購入し、筋肉増強をしてる方も少なくないようです。

でも、大変なことになる前に医師に相談することをお勧めします。

私は、筋肉増強剤で作ったがちがちの硬い筋肉よりも

 

普段はやわらかくて、使うときに威力を発揮する柔軟な筋肉が理想だと思います。