六本木スキンクリニックで処方する外用薬
レチノイン酸ジェル
レチノイン酸はビタミンAの一種で、海外ではシミ・しわ・ニキビ・脂性(オイリー)肌などの治療薬としてポピュラーに使われている外用です。
誰でも人は、体内にレチノイン酸がわずかに流れているので、抗原抗体反応やアレルギー反応を起こすことはありません。
レチノイン酸は、オイルや軟膏にはとても混ざりやすく、その次にクリームに混ぜやすく、ジェル基剤で作るのには技術が必要です。ジェル基剤のレチノイン酸は、同じ濃度のクリーム基剤よりも5倍肌の中へ浸透し、オイルや軟膏基剤のものに比べると10倍以上浸透しますので、同じように塗っていても、かなり高い効果を出すことができます。
東大形成外科グループが、試行錯誤を経て、0.1~0.4%という高濃度のレチノイン酸を使用するのが最も効果的であることが判明し、ジェル基剤で作ることに成功しました。
六本木スキンクリニックでは、院長が2001年に東大形成外科チームのレチノイン酸ジェルの作成法を伝授していただき作成しているため、他院でレチノイン酸を使って効果を感じられなかった方でも、かなり効果を期待できる設計になっています。
また濃度も使用する部位や目的肌質に合わせて0.1% 0.2% 0.4%の3種類作っています。
適応症状
- ニキビ
- 老化のシミ
- 肝斑
- そばかす
- 素沈着
- あざ
- 小じわ
- たるみ
- 脂性(オイリー)肌
- 肌の老化予防
- 目の下のクマ
- 毛穴開き
レチノイン酸の反応
使用後2~3日後から、薄皮がポロポロはがれてきたり、赤み、ひりつき等の症状がでますが、これはレチノイン酸の効果によるものですので、問題はありません。
症状の出方には個人差がありますので、その方に合わせて使用方法や濃度を変えていきます。
しかし、この症状はそのまま使用を続けるうちに、少しずつ治まってくることがほとんどです。
使用方法と反応の出方
使い始めの1週間は、1日1回 夜のみ使用して下さい。
問題がなければ、2~数回と塗る回数を増やしていきます。無理せず反応をみながら増やすしていくのが良いでしょう。
洗顔後、いつも通りのスキンケアをしてから綿棒を使ってシミの部分に塗ります。塗るときは、ゴシゴシ塗りこんだりせずに優しくつけて下さい。
早いと2~3日後から、薄皮がむけてきたり赤み、ひりつきの反応が出てきます。
ヒリツキが気になるときは、「レチノイン酸でヒリツキが強いとき」の軟膏を塗ってください。カサカサと乾燥が気になるときは「保護クリーム」を塗ってください。
また、ブリーチクリーム(ハイドロキノン)と併用して使用する場合は、レチノイン酸ジェルを先に塗ってからブリーチクリームを重ねてご使用ください。
ご使用上の注意
冷蔵保存で使用期限は1ヶ月です。
日中は日焼け止めを必ず使用してください。
価格:0.1%…5,500円 / 0.2%…5,500円 / 0.4%…7,040円
レチノイン酸ナノエッグジェル
レチノイン酸ナノエッグジェル(トレチノインナノエッグ)とは
レチノイン酸の副作用の赤みや刺激感を軽減させたのが、レチノイン酸ナノエッグです。
レチノイン酸はビタミンAの誘導体で、生理活性はビタミンAの約50~100倍といわれており、米国ではニキビ・脂性(オイリー)肌・シミ・シワなどの治療薬としてFDAに認可されていて、非常に多くの患者さんにポピュラーに使われている外用です。
誰でも人は、体内にレチノイン酸がわずかに流れているので、抗原抗体反応やアレルギー反応を起こすことはありません。
ですが、皮膚のターンオーバーが活性化され健康な新しい皮膚に再生される際の反応が、赤み・乾燥・薄皮がむける・ヒリヒリ感などのため、かぶれやアレルギー反応が起きたと勘違いをしてしまい、レチノイン酸の効果を十分に発揮できないまま使用をやめてしまう患者様が多くいます。
そこで、副反応を抑えるため、独自の技術でレチノイン酸をナノカプセル化した「レチノイン酸ナノエッグ」が開発されました。レチノイン酸ナノエッグは、レチノイン酸をナノスケール(直径15~20ナノメートル)の無機質コーティングカプセルにすることで、安定性や透過性が向上し、従来のレチノイン酸に比べ、炎症反応が軽減され、少量でもより効果的にターゲットとする表皮細胞へ到達されます。
「レチノイン酸ナノエッグ」は、当院のレチノイン酸ジェルの作成方法をベースとしたオリジナル処方です。
当院のレチノイン酸ジェルができるまで
レチノイン酸は、オイルや軟膏にはとても混ざりやすく、その次にクリームに混ぜやすく、ジェル基剤で作るのには技術が必要です。ジェル基剤のレチノイン酸は、同じ濃度のクリーム基剤よりも5倍肌の中へ浸透し、オイルや軟膏基剤のものに比べると10倍以上浸透しますので、同じように塗っていても、かなり高い効果を出すことができます。
そして、東大形成外科グループが、試行錯誤を経て、0.1~0.4%という高濃度のレチノイン酸を使用するのが最も効果的であることが判明し、ジェル基剤で作ることに成功しました。
六本木スキンクリニックでは、院長が2001年に東大形成外科チームのレチノイン酸ジェルの作成法を伝授していただき作成しているため、他院でレチノイン酸を使って効果を感じられなかった方でも、かなり効果を期待できる設計になっています。
また濃度も使用する部位や目的肌質に合わせて0.1% 0.2% 0.4%の3種類作っています。
レチノイン酸の効能
レチノイン酸は、シミ、くすみ、肝斑、ニキビ、脂性肌、毛穴詰まり、ニキビ跡の色素沈着、虫さされや熱傷後の色素沈着、ちりめんじわ、老化肌の改善に効果的で、シミ、くすみ、肝斑、色素沈着の治療には、メラニン産生を抑制するハイドロキノンクリームやVC35neutralなどと一緒に使用するとより効果的です。
- 皮脂腺の働きを抑え委縮させます。皮脂の分泌を抑えてくれるので、オイリー肌が改善しニキビができにくくなります。
- 表皮の細胞に働きかけて細胞をどんどん分裂させて皮膚の再生を促し、表皮細胞を増やすことにより新陳代謝を活発にします。=ターンオーバー(皮膚の生まれ変わる周期)を促します。この働きで沈着しているシミの元のメラニン色素を押出します。
- 表皮がふっくらと厚くなり、古い角質が剥がれて角質層は逆に薄くなります。
- 真皮のコラーゲン・ヒアルロン酸の生成を促し、小じわが改善され、お肌にハリが生まれます。
- ニキビ
- 老化のシミ
- 肝斑
- そばかす
- 色素沈着
- アザ
- 小じわ
- たるみ
- 脂性肌(オイリー肌)
- 目の下のクマ
- 毛穴開き
- お肌の老化予防
レチノイン酸ナノエッグの副反応
レチノイン酸ジェルに比べて、赤みや刺激感はかなり軽減しておりますが、表皮のターンオーバー促進による皮むけや軽度の乾燥感は生じる可能性があります。症状の出方には個人差がありますので、使用間隔を調整する事で、日常生活の中でも治療をお受け頂く事が可能です。この症状はそのまま使用を続けるうちに、少しずつ治まってくることが多いです。
ご利用回数
使い始めの一週間は、1日1回夜のみ、その後問題なければ1日2~5回と回数を多くしてご利用ください。
塗布方法
スキンケアの後、ご利用になる部分をティッシュオフし、油分をおさえ後に綿棒で薄く塗布してください。
ご使用上の注意
-
- ナノカプセル化されているので、安定性は向上していますが、念のため冷蔵保存をして、
使用期限は4~6 週間を目安にご使用ください。
- 日中は日焼け止めを必ず使用してください。
- 使用期間中は、日常お使いの基礎化粧品を使用すると、ひりつきなどの刺激を感じることがございますので、なるべく低刺激の基礎化粧品をご利用ください。当クリニックでは低刺激のおすすめ品のご用意もございますので、お気軽にお問い合わせください。
価格:・0.1%…5,500円 / ・ひりつき止め…330円 / ・保護クリーム…330円
ブリーチクリーム(ハイドロキノン)(シミ取りクリーム)
ハイドロキノンは、メラニンを合成する酵素の働きを弱め、さらにメラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)の活性を抑えます。今あるシミを薄くし、新しくできるシミを予防します。
種類も六本木スキンクリニックでは、5% 10% また炎症止めをミックスした5%と3種類作っています。これらは肌の状態や使う部位などにより院長が診察して決めていきます。
ハイドロキノンは単独で使用するよりも、ビタミンCとトラネキサム酸の内服やレーザートーニング、YAGレーザーなどと併用し効果を高める目的で使用するのがお勧めです。
適応症状
- シミ
- 肝斑
- 色素沈着など
使用方法と反応の出方
使い始めの1週間は、1日1回 夜のみ使用して下さい。
洗顔後、いつも通りのスキンケアをしてから綿棒を使ってシミの部分に塗ります。塗るときは、ゴシゴシ塗りこんだりせずに優しくつけて下さい。
使用後にほんのりとした赤み・ヒリツキ・かさつきの症状が出る事がありますが、ほとんどの場合は問題ありません。
ただし、1~2回の使用でひどく赤くなったり、腫れが出たり等の異常な症状が出た際は、すぐに使用を中止して、ご相談ください。
ハイドロキノンがお肌に合わず、かぶれている可能性があります。
ご使用上の注意
日中は必ず日焼け止めクリームを塗って、日焼けをしない様にして下さい。
ブリーチクリームは、冷蔵保存で使用期限は3ヶ月です。
期限の切れたものや、保存状態が悪く黄色や茶色に変色してしまったものは、ご使用にならずに新しいものに変えるようにして下さい。
価格:3種類とも…2,200円
アクロパスエイシーケア (Essence patch)
炎症のニキビを素早く改善する事でニキビ跡を残りにくくする事が出来ます。大きい炎症の強いニキビに貼ると早く改善するのでニキビ跡に残りにくくなります。
ニキビの原因はアクネ菌です。アクロパスエイシーケアはこのアクネ菌の増殖が抑えられる成分ナイアシンアミドが 配合されています。ただ通常の塗り薬や張り薬と違うのは、テープの内側にたくさんのマイクロニードルがあるのですが、この針がナイアシンアミドと、他の6種類の美容成分で作られていて、肌に貼ると針状になっているので肌の中に刺さります。(と言ってもミクロサイズのハリなので痛みはありません)ですから薬剤の浸透がとてもよくなり早く改善をします。
使用の目安
1日1回(最低2時間以上貼ること・一晩貼っても構いません。)
使用上のご注意
- 水に触れると表面のヒアルロン酸が溶けてしまいますので、必ず水分をふき取ったところに乾いた手でお貼りください。
- 使用中、または使用後に赤み、はれ、かゆみや刺激などがあらわれた時は、すぐにご使用を中止してください。
エイシーケア1箱6パッチ入り 価格:1,870円(税込)
エイシーケアプラス1箱9パッチ入り 価格:2,860円(税込)
ピアス消毒セット
ピアスホールを開けたときや、ピアス部分に雑菌が入って炎症を起こしたときに使うセットです。
プラスチックのピンセットと消毒液に浸した丸いコットンの玉と、化膿止めと炎症止めをミックスした軟膏のセットです。
レーザー後の炎症止め軟膏
レーザー後に炎症が強い場合使用する炎症止めと、化膿止めをミックスした軟膏です。
マイルドタイプと、レギュラータイプがあります
薬用保湿ローション(アトピーなどで何をつけてもひりつく方に)
乾燥肌治療成分として、50年以上使われてきた体内にある「へパリン」という物質と似た成分を主成分として作られたローションです。
「保湿」「血行促進」「抗炎症作用」の3つの働きがあり、乾燥肌に優れた効果があります。
この3つの働きは、肌の内側から新陳代謝をうながすため、一時的な保湿とは違い、乾燥荒れ肌の根本的な解決に繋がる成分だということが分かります。
ケロイドテープ(ケロイドや肥厚性瘢痕の方に)
抗炎症効果がありますので、ケロイド細胞の増殖を抑え、赤みやかゆみに効果があります。瘢痕を超えて貼ると正常部分の皮膚に赤みを生じ、赤みがなかなか取れないことがありますのでテープは瘢痕内に貼るようにしていただいています。
また、内服薬の併用が効果があるのでそちらも同時に処方させていただいてます。