ニキビ治療

今あるニキビを最短で早く治すだけでなく、
ニキビ痕ができないように治療。

ニキビ(にきび)の治療

ニキビに関しては、塗ったその日に治るという特効薬のような塗り薬は、いまだありません。ニキビは大人になれば自然に治るから治療の必要はないとか病気ではないと 言われていたのは昔のこと。 六本木スキンクリニックでは、ニキビは治療すべき疾患であると考えます。
その理由として、

  • 放置しておくと炎症・化膿が悪化し、治るまでの期間を長引かせてしまうこと。
  • 治さないでいるとニキビ跡(クレーター)になりやすくなり、一生残ってしまうこと。
  • 本人にとって外見を気にする年齢でニキビが出ている場合、心理的悪影響が強いこと。

以上の3点を考えています。

ニキビ跡にならない前に、早くニキビ治療を始めましょう

ニキビは個人差があっても、ほとんどの人がかかる疾患です。不治の病ではありません。大切なことは、早く治療することによってニキビをより早く治し、いかにニキビ跡を作らないかということです。そのためには、軽症のニキビでも適切な治療をしていくことが大切です。
このページでは初めにニキビの発生原因や白ニキビ・赤ニキビなどニキビの種類について触れた後、実際のニキビ治療の方法と症例写真を解説していきます。
また、アダルトニキビ(大人のニキビ)についても解説します。

なぜできる? ニキビの発生原因

毛穴が詰まると皮膚の脂(皮脂)が毛穴から出れなくなり、そこにニキビ桿菌(かんきん)が感染します。感染が起こると皮脂がニキビ桿菌の出す酵素で脂肪酸という刺激の強い酸に変わります。この脂肪酸が皮膚を刺激して赤い炎症を起こします。さらに炎症が続くと次に膿を持ってきます。
ニキビ桿菌は皮脂を栄養にして増殖します。最初に毛穴が詰まってしまうことが、ニキビ発生の大きな一因になるわけです。

ニキビの発生原因=毛穴の詰まる状態とは・・・

なぜ毛穴詰まりの現象が起きるのでしょうか。

  • ■思春期・・・皮脂腺が急に発達し皮脂の量が増える。そのため毛穴からの皮脂の排出量を上回り、その結果、皮脂が溜まり毛穴詰まりの状態になる。
  • ■20代以降アダルトニキビ(大人のニキビ)・・・クレンジングで落としきれない化粧品や肌の汚れにより毛穴が詰まる。
    また加齢・ホルモンバランス・ストレスなど多くの要因が 密接に関与して皮膚の新陳代謝が悪くなり、死んだ角質細胞が厚く積もるようになり毛穴を詰めてしまう。
    さらには食生活や睡眠などの生活習慣、日常のストレスなどの要因が加わります。
    治療法のところで述べるように、これら毛穴の詰まりを解消することがニキビ治療の最初の一歩となります。

白ニキビ・赤ニキビ・膿ニキビとは

よく白ニキビ・赤ニキビ・膿ニキビなどの呼称を耳にしますが、これらはニキビの症状の進行と関連しています。
ニキビは、白ニキビ → 赤ニキビ → 膿ニキビ の順に悪化していきます。

白ニキビ

ニキビの原因は毛穴に皮脂が詰まる状態から始まります、この毛穴が詰まった状態が白ニキビです。

白ニキビ
▲白ニキビ
周囲の皮膚の色と同じ色で小さな盛り上がりができるのが白ニキビの特徴です。
少し赤みがあるのは、赤ニキビに進行しようとしているため。

赤ニキビ

白ニキビの状態からさらにニキビ桿菌(かんきん)が繁殖すると皮膚が炎症を起こし発赤します。これが赤ニキビです。

赤ニキビ
▲赤ニキビ
炎症による発赤を伴い、盛り上がっています。

膿をもったニキビ

赤ニキビの炎症状態がさらに悪化し、化膿を起こした状態が膿をもったニキビです。

膿ニキビ
▲膿ニキビ
盛り上がり部分が白くなっているのは、内側に化膿を起こしているためです。

ニキビ(にきび)の治療

まずは詳しい問診表と診察から、ニキビのタイプ・肌質を診断します。治療内容は診断結果によりますが、主な内容を解説します。

ピーリング治療

ニキビの原因である毛穴の詰まりの解消と乱れた新陳代謝のリズムを整えて、新しいニキビをできなくさせるため、ピーリング治療を行います。ピーリングにより余分な角質細胞が少しずつ取れていき、毛穴の詰まり又、 毛穴の中に詰まった角質細胞も少しずつ接着力がゆるんで取れてくるため、毛穴詰まりが改善します。
また、しっかりと肌のベースの基底細胞の部分まで肌細胞全体を活性化させていくので、新陳代謝のリズム(ターンオーバー)が整ってきます。
六本木スキンクリニックではお一人お一人の肌質に合わせたオーダーメードピーリングを施術します。ピーリングの回数はニキビの状態によりますが、目安として改善してくるのは2週間に1度のペースを5~10回、 出来にくくなってくるのは10回~20回くらいです。

サリチル酸マクロゴール(BHA)のピーリング

当院でオリジナルで作っているサリチル酸マクロゴールになります。

サリチル酸マクロゴール(BHA)について

マクロゴールを作る機材一式サリチル酸は角質軟化・融解作用を持ちピーリング効果に富んでいることから、美容医療でも徐々に普及し、ケミカルピーリング剤として用いられていました。しかし、従来のサリチル酸はエタノールに溶解されていたため、効果の高さと引き換えに痛みや発赤が強く見られました。そのため、皮膚の丈夫な方などに限定して使用するなど扱いづらいものでした。
当クリニックではサリチル酸をマクロゴールという基剤に溶解することにより、治療後のトラブルがほとんどなく安全で効果的なピーリングを可能にしました。

サリチル酸マクロゴールによるピーリングのメリット

サリチル酸マクロゴールはピーリング効果を落とさずに皮膚ダメージや痛みを限りなく軽減できることがわかっています。現在一般的に普及しているフルーツ酸やグリコール酸、成長因子ピーリングなどのピーリング基剤と比較しても、皮脂に近い性質を持つサリチル酸マクロゴールの方が、皮脂分泌過多が原因で起こる皮膚や毛穴のトラブルに対する効果が高いと学術的にも認められるようになりました。

サリチル酸マクロゴールのピーリング効果

ニキビ・毛穴づまりしやすい肌質・脂性の改善
サリチル酸の角質軟化・融解作用によって皮脂分泌過多も改善します。
はり・たるみ予防・小ジワ
真皮のコラーゲン産生を促進し、柔らかい弾力のある肌質にする効果があります。
老化予防・シミの予防・くすみ・肌荒れ肌のキメを整える・美白
肌の新陳代謝を活発に促進しますので、皮膚のサイクルの乱れを正常に戻す効果も期待できます。その結果、蓄積されたメラニンが排泄されていきます。さらに、新陳代謝のリズムが整うことによりメラニンが蓄積しにくくなります。

その他

メソポレーションとの併用など
それぞれの症状に合わせた内服薬の併用やメソポレーションという新しい導入法で栄養剤を肌の奥深くに入れていくと相乗効果が期待できます。
遠方の方やなかなか通院ができない方はお問合せください。

オーダーメードピーリング

六本木スキンクリニックでは、「ニキビ跡(クレーター)治療のための凹み(へこみ)ピーリング」「毛穴治療のためのプラグピーリング」 「ニキビ・ニキビ予防のためのピーリング」「肌ケア・エイジングケアのピーリング」など、さまざまなピーリングをご用意しております。 このページでは、それぞれのピーリングについて解説します。

「オーダーメードピーリング治療」だからこそ効果が期待できます

まず、お一人おひとりの肌を実際に医師が毎回診察します。診察結果を元に、何種類もの医療用ピーリング製剤原料の中から使用するピーリング剤を選択し、pH(ペーハー)や濃度を調整して処方します。
ピーリング液を塗布する時間(浸透させる時間)も部位別に、細かく塗り分けます。ベースに塗るタイプも2種類を使い分けたり、時間差をつけたりしています。たとえ同じ人のお顔であっても、鼻や頬・おでこなど部位によって皮膚の厚さやピーリング液の浸透しやすさが違うからです。
手間ひまがかかっても、ピーリング液の成分をお一人お一人の肌質・症状に合わせてその都度調合する「オーダーメードピーリング治療」ですので効果も出やすくなります。

ニキビ・ニキビ予防のピーリング

六本木スキンクリニックでは、お一人お一人の肌とニキビの状態に合ったピーリング剤を調合するという、独自に考案したオーダーメードピーリングを実施しております。
ニキビ・ニキビ予防のピーリングは、まずベースとして肌の新陳代謝のリズムを整えるために顔全体につけていきます。(参照 美肌・老化予防ピーリング) 新陳代謝を整えることによって死んだ角質細胞が厚く積もりにくくなるためにニキビ予防になります。
次にニキビ部分へは、赤ニキビ・白ニキビ・膿を持ったニキビ・大きい繰り返しできるニキビ・硬そうなニキビなどの状態に応じて、塗布時間(浸透させている時間)も細かく設定します。
またご希望により、凹み(クレーター)のピーリングや毛穴のためのプラグピーリングも同時に併用で承ります。凹みも併用の場合は1個単位で盛り上げていきます。

レチノイン酸治療
肌質を診断し、ニキビのでき方、オイリータイプかどうか・アトピー素因の有無・アレルギー体質の有無・ニキビの性状・色素沈着になりやすいか、 また、通院のご都合の関係などで、レチノイン酸治療が併用になる方もいらっしゃいます。

ピーリングに使用する薬剤

ピーリング剤 説明
サリチル酸マクロゴール
(BHA)
濃度 30~40%
皮膚科治療の文献にも記載されている、pH1.7のサリチル酸とマクロゴールを丁寧に自家調合しています。
サリチル酸マクロゴールについてもっと詳しく
トリクロロ酢酸 (TCA) 濃度 20~60%
六本木スキンクリニック
オリジナル
上記に加え、レチノイン酸などもを症状にあわせてミックスさせて作っています。

オーダーメードピーリングに関してのQ&A

アトピー性皮膚炎なのですが、ピーリングできますか?
アトピー性皮膚炎の方も、敏感肌の方も、トラブル肌の方も皆さん誰もがピーリングを受けられます。ただし、肌トラブルを診断して肌の状態や敏感さに合ったピーリング剤で行なわないと大変なことになります。
バリア機能がしっかりある方と壊れている方とでは酸の浸透度が違いますし、肌の弱い方にも施術時ごとの肌状態に合わせて、少しづつ変えさせていただいています。
引っかいた傷があるのですが、ピーリングできますか?
引っかいた傷が小さいものならば、ピーリング液がその部分に浸透しないように保護薬を塗布します。たくさん傷があるような場合は、診察してどのくらいで治るのでいつからできます、と説明いたします。
妊娠中でもピーリングを受けられますか?
全く問題ありません。背中などの場合はうつぶせになるので控えたほうがいいですが、それ以外の部位でしたら問題なく受けていただけます。
*六本木スキンクリニックは産婦人科のセンターと連携していますので、妊婦さん・妊娠予定の方で何か不安なことがありましたら、いつでもご質問を承ります。
どれくらいで効果が出ますか? 有効な回数や頻度は?
症状や個人差で異なりますが、1回の施術だけでも効果がある方もいらっしゃいます。一般的には、2週間~1ヶ月(症状により間隔が異なります)に1度の施術を5~10回ほど繰り返していただくのがお勧めです。

おすすめニキビ点滴

  • ニキビが悪化した、膿んでいる、赤く炎症した見た目が気になる。
  • 赤く大きさのあるニキビを早く治したい。
ニキビ点滴

急に増えてしまったニキビを抑えるためには、ニキビ点滴の治療を行います。大切な予定がある、結婚式を控えている、写真を撮る予定があるなどの場合にお勧めです。
また、急激に悪化した赤ニキビや膿ニキビが多い場合はニキビ跡にもなりやすいため、ニキビ点滴で早めに対処することをお勧めしています。
ニキビの抗菌薬にビタミンCを合わせて点滴します。(約15分ほど)さらに、予防のためにもプラセンタやニンニクの点滴・注射の併用でより早く、跡が残りにくく、キレイに治すことが可能です。

ボトックス・ヒアルロン注射 / プラセンタ点滴などの詳細を見る

ニキビワクチン

ニキビワクチン
ニキビワクチンは、ニキビ菌のDNA配置から菌体成分の異物性となる部分を解析し、ニキビ菌の抗原ペプチドと呼ばれる単鎖のタンパクを人工的に合成しました。
このペプチドは、ニキビ菌に対しては人種も年齢も関係なく有効です。

ニキビワクチンの詳細を見る

内服薬と外用薬

ロアキュテイン

ニキビのタイプや発生部位などの診察結果により決めていきます。

  • ■内服薬・・・漢方薬・ビタミン剤(A、B1、B2、B6、B12、C、E、H、その他)、ニキビあとのシミ予防剤、抗菌薬など。
  • ■外用薬・・・抗生剤のローションやクリーム、ジェル、炎症止め、など。

ロアキュテインの詳細を見る

その他レチノイン酸の外用やレーザー治療

レチノイン酸

ニキビによる炎症の色素沈着や赤みが気になる場合には、ルミキシル、ブリーチクリームとハイドロキノンのどちらが良いか、レチノイン酸外用とレーザー治療など。また、ピーリングで治りうる場合はレチノイン酸の外用の併用というように、その方に合う治療法を検討します。

レチノイン(外用薬)の詳細を見る

赤ニキビ(にきび)のレーザー治療

赤ニキビは、悪化させてしまうことや再発を繰り返すことが非常に多い上に、引いたあとでもニキビ跡の赤みや茶色の色素沈着が残りやすく目立ってしまいます。
このような炎症のある赤ニキビには、ジェネシスレーザーで治療ができる場合があります。

ジェネシスレーザーは、ヘモグロビン(血液の赤い色素)に吸収されやすいレーザーで、赤みを速やかに解消していきます。また、ニキビ菌が作り出す炎症性物質を抑制しニキビの治りを早めます。
早い段階で赤みを壊していくことで、ニキビ跡の茶色の色素沈着を残しにくくします。

注意事項

  • 白や黄色く化膿しているニキビには照射ができません。(膿胞性ざ瘡)
  • 赤く腫れてしこりになっているものには照射ができません。(嚢腫性ざ瘡、粉瘤)

治療の流れ

にきびレーザー治療の流れ

❶ レーザー照射前
患部をよく冷やしてから照射します。 一瞬チクッと熱さを少し感じます。
❷ レーザー照射後
照射部位に赤みがでることがありますが、数時間~2、3日で治まっていきます。
※照射後の経過は、ニキビの状態により異なることもあります。

治療回数

  • ニキビの症状により治療回数は異なります。
  • 症状が強い場合は複数回の照射が必要です。
  • 同部位の照射は、2~3週間おきに可能です。
  • 新たな部位への照射は翌日から可能です。