汗管腫の治療(イボクリアプラス)

ダウンタイムの少ない「汗管腫の治療」

イボクリアプラス(薬剤を使った汗管腫の治療)

汗管腫とは?

汗管腫とは、汗を出す管である汗管が、腫瘍性に増殖することで発生します。
皮膚には、汗を分泌するための器官であるエクリン汗腺が存在します。エクリン汗管の分泌部は、真皮深層から皮下脂肪組織内に位置します。 分泌部から真皮内を上行し、表皮内をコイル状に巻きながら皮膚表面(皮丘)に開口します。
このエクリン汗腺の細胞が増殖し、イボ状にもり上がった良性のできものが汗管腫です。汗管腫は、思うより深い部分に位置しています。

良性とは言っても、汗管腫は思春期前後の女性に多い病気であり、顔に症状が現れるため、美容的な観点から深刻な悩みになることもあります。
自然治癒が期待できないため、重い健康被害をもたらすわけではありませんが、審美的な観点から治療対象とするべきか考慮することが重要といえます。

汗管腫の特徴
●男性にも出ますが、女性に多く出る
●思春期~30代頃に出現することが多い
●特に東アジア人に比較的多い
●目の下や目の周り(上下まぶた)に出ることが多い
●自然治癒することがほとんどない
●段々と大きくなる。大きくなったもの同士が繋がり皮膚がモコモコとした状態にまでなることがある
●皮膚の深いところにあるため、レーザー治療が大変になる

汗管腫の治療法

一般的な治療方法である「炭酸ガスレーザーでの治療の難しさ」

汗管腫は汗腺が腫瘍のように変化したものなので、老化のイボと同じように照射をするだけでは完全に除去はできません。
一度で取ろうと無理に照射すると凹んでしまうリスクがあり、だからといって浅く照射をすると何度でも再発してくるのです。
当院でも以前が炭酸ガスレーザーで治療をしていましたが、照射から照射後のダウンタイム、その後完治までは長い道のりでした。
炭酸ガスレーザーでの治療の場合
・局所麻酔が痛い
・目周りのため局所麻酔で内出血が出る可能性がある
・深く取りすぎると凹むリスク
・かなりしっかりとしたカサブタができるので、剥がれた後の赤みが数か月続く
・状態によりテープ保護が必要
・朝晩、炎症止め軟膏の塗布が必要
・再発の可能性がある
・炎症(赤み)が強いので、途中からメラニンの合成を抑える外用
・色素沈着のケアまで長期間に渡る治療が必要

炭酸ガスレーザー後の状態…直後からしっかりカサブタになります。翌日からは赤みを帯びてきて、カサブタが取れるまで1~2週間程かかります。カサブタが取れた後も赤みが数か月はあります。

アグネスによる汗管腫の治療

アグネスとは、極細の絶縁針を皮膚に刺し、高周波の熱で原因となる汗管を直接破壊する治療法です。
アグネスは、そもそもが回数を重ねて60~80%の改善を目指す治療法なことや、その治療時の強い痛みにより治療を断念する方も多くいます。
また、少ない数でも料金が高めなので数が多い方にとっては、治療費がかさんでしまう場合があります。

汗管腫は、目の周りということもあり、炭酸ガスレーザーの治療だと「ダウンタイムを考えて治療に踏み切れない」という方や「1回目は何とか乗り切ったけど2回目の治療予定がつかない」という方が少なくありませんでした。
その他にも、「治療時の痛み」「治療費が高くなってしまう」などの問題もありました。

しかし、これらの悩みを解消するために開発したのが、次にご紹介するイボクリアプラスです。

薬液をした新しい汗管腫の治療「イボクリアプラス」

イボクリアプラスとは、六本木スキンクリニックがオリジナルで開発したイボクリア液(IVO Clear液)を使用した治療です。
イボクリア液は、塩素を含む酢酸由来の化合物をベースにした薬液で、塗布すると組織を一時的に壊死→再生へ導きます。
このイボクリア液を強めに改良したものが「イボクリアプラス」になります。主に汗管腫やミリウム(稗粒腫)の治療になります。
イボクリアプラスの特徴
・麻酔の必要がないので、内出血リスクや麻酔の痛みなし
・痛みは薬液をつけるときピリピリする程度
・カサブタは、炭酸ガスレーザーのような炎症のないもの(そばかすやホクロのように見える)
・テープ保護の必要なし
・軟膏は赤みがあるときやひりひりした時のみ
・カサブタが取れた後の赤みが少ない
・炎症(赤み)が少ないため色素沈着になりにくい
・シミ取り治療と同じ感覚で気軽にできる
・レーザー治療に比べて1回あたりのコストが安い

イボクリアプラス治療の注意点

イボクリアプラスの開発により負担が少なくなった汗管腫の治療ですが、注意点はあります。
それは、「カサブタを無理に剥がさない」ということです。
摩擦や刺激により負荷がかかりカサブタが早く剥がれてしまうと、赤みが出やすくなってしまいます。
それでも、炭酸ガスレーザーに比べると軽く済むことがほとんどですが、やはり赤みが出ると目立ちますし、引くまでに時間を要します。
また、色素沈着のリスクも少なからず出てきてしまうので、自然に剝がれるまで気をつけていただきます。
・カサブタを無理に剥がさない
・マスクが当たってしまう場合は極力しない
・メイクはごく軽く、こすらずに
・洗顔時、タオルでごしごししない
・カサブタの間は、サウナ・半身浴・ホットヨガ・水泳などは控える
・とにかく触らない(カサブタは長く付いた方が、取れた時がきれいです)

その他の注意点やダウンタイムについて

  • 施術直後は薬液をつけたところが白く反応します。翌日以降から、茶色いカサブタになります。
  • 1週間ほどでカサブタが取れます。取れた後は少し赤みでることがありますが、時間が経てば引いていきます。
  • テープ保護などは必要ないですが、日焼けや摩擦に十分注意してください。
  • 洗顔、シャワーは当日から可能です。
  • メイクは翌日から可能です。擦らないように注意してください。
  • 取りきれなかった場合は、1~2週間後以降から施術が可能です。

イボクリアプラス(ICT=Ivo Clear Therapy)の料金

2mm(4㎟)までの大きさ 10個まで16,500円(税込)
11個目から 1個550円(税込)
2㎜(4㎟)を超える大きさのもの 2㎜(4㎟)が何個分かで計算
外用薬 炎症止め軟膏330円、ハイドロキノン2,200円~、レチノイン酸ジェル5,500円~(各税込)